里親とは
親の病気、家出、離婚、そのほかいろいろな事情により家庭で暮らせない子どもたちを、自分の家庭に迎え入れて養育する人のことをいいます。里親制度は、児童福祉法に基づいて、里親となることを希望する人に子どもの養育をお願いする制度です。
なぜ家庭的養護が施設養護よりも優先されるのでしょう? 幼い乳児や児童には、特定の大人との関係が必要です。これがないと愛着障害を起こすからです。
子どもは安全なベースがあって、初めて外の世界への興味を持って自我が芽生え、成長することができるのです。愛着障害のまま生育すると、自信を持てず、コミュニケーション能力が劣り、大人になっても就職ができない、反社会的な行動をとるなどのリスクが高くなるといわれています。
児童にとっては、実親の代わりに深い愛情を持って育ててくれる親代わりの里親が必要なのです。
近年児童虐待の増加により、実親に養育を任せられない児童が増加しています。心や体に傷を負った子どもたちを里親の温かい家庭で受け入れ、子どもらしい生活をさせてあげてください。子どもを育てた経験がある人も、ない人も、ご興味のある方はお住まいの自治体の児童相談所に、「里親になってみたい」とご相談ください。
昭和23年に里親制度が設けられてから70年以上が経ちます。一般的に、特別な人だけが里親になれるイメージを持たれているようです。しかし、そんなことはありません。実際の里親は、どこにでもいる普通の家庭のお父さん、お母さんです。そして、子どもたちはどこにでもある家庭で生活を送っています。
(厚生労働省のウェブサイトより抜粋、一部修正)

新潟県の令和4年度の児童虐待相談対応件数は3643件で、過去最高となりました。虐待のほかにも親の病気や貧困など、さまざまな事情により、家庭で暮らせない子どもは日本に4万人以上います。そんな子どもたちを家族として迎え入れ、愛情をたっぷり注いで生活をともにする。それが里親の役割です。
里親制度については下記のサイトをご参照ください。
新潟県 里親制度について
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kodomokatei/niigatasatooyaseido.html
里親制度リーフレット「里親さんになりませんか」(PDF)
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/335485.pdf

新潟県内の児童相談所
◎中央児童相談所
〒950-0121 新潟市江南区亀田向陽4-2-1(県中央福祉相談センター内)
TEL:025-381-1111
管轄区域:三条市、加茂市、燕市、五泉市、佐渡市、弥彦村、田上町、阿賀町
◎長岡児童相談所
〒940-0857 長岡市沖田1丁目237番地
TEL:0258-35-8500
管轄区域:長岡市、柏崎市、小千谷市、見附市、出雲崎町、刈羽村
◎上越児童相談所
〒943-0807 上越市春日山町3-4-17
TEL:025-524-3355
管轄区域:糸魚川市、妙高市、上越市
◎新発田児童相談所
〒957-8511 新発田市豊町3-3-2(県新発田地域振興局内)
TEL:0254-26-9131
管轄区域:新発田市、村上市、阿賀野市、胎内市、聖籠町、関川村、粟島浦村
◎南魚沼児童相談所
〒949-6680 南魚沼市六日町620-2(県南魚沼地域振興局健康福祉環境部内)
TEL:025-770-2400
管轄区域:十日町市、魚沼市、南魚沼市、湯沢町、津南町
◎新潟市児童相談所
〒951-8133 新潟市中央区川岸町1-57-1
TEL:025-230-7777
管轄区域:新潟市全域